NY連銀の報告(ソースはNCB)によれば、ユーロシステムへのギリシャの債務は1060億ユーロとなっている。 1位はアイルランドの1210億ユーロで、スペインは1040億ユーロ。かたやドイツの債務規模は5080億ユーロ。 (昨年11月)
すでにご存知の方もいるとは思うが、ユーロの決済システムは「TARGET2」といわれる単一プラットホームで構築されており、このしくみの為に、(結果的として)ドイツから周辺国へ資金を貸し付けている事になっている。
要するに、ユーロ諸国債権・債務はTARGET2を経由してバランスしており、「危機国」の債務規模とドイツの債券規模は同時進行で拡大している事になる。
ECBによる流動性の供与にもかかわらず、銀行は多くの国債を購入することを嫌がっているようだ。そしてイタリアとスペインだけでも2012年1~3月期に1500億ユーロの債務を借り換えなくてはならないことから、国債に対する懸念は恐らく一層強くなっていくだろう。
低成長、財政赤字の拡大、緊縮財政という悪循環は始まっている。スペインを見るといい。同国では、新政権が2011年の財政赤字が予想よりも悪かった(GDP比6%に収まらず8%になった模様)ことを明らかにし、穴埋めのために即刻、新たな支出削減策と増税を発表した。
こうした経済収縮の作用が自己増殖していけば、欧州の不況は悲惨なものになりかねない。
1月5日午前、ハンガリー国債の利回りが危機的な水準に上昇すると、通貨フォリントの対ユーロ相場は1ユーロ=324フォリントまで下げ、過去最安値を記録した。
1年債の国債交換入札では、政府が9.96%の金利を払うのを強いられる一方、10年債の利回りは11.34%まで上昇した。
市場の動きを受け、ビクトル・オルバン首相は行動を起こし、国際通貨基金(IMF)と欧州連合(EU)への支援要請を渋る態度を改めることを余儀なくされた。