そうさのう

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独立性を有する中央銀行のセントラルバンカー*6は、政府が打ち出す提案に対して支持を表明することに非常に神経質になる傾向にある。特に、政府提案への支持が政府債券を購入することへの同意を伴う場合においてそうである。しかし、政府とあまりにも密着し過ぎているのではないかとマーケットや一般国民から見なされることを恐れて「独立した」セントラルバンカーが行動を控える、特に危機の時代に建設的な行動に乗り出すことを控えることで、悲劇が生み出されてきたのである。

例えば、1990年代の日本の長引く不況はそのような消極的で受け身の態度(passivity)の結果としてもたらされたものであった。2002~2003年にかけて日本銀行と財務省とが相互不信を乗り越え、公然と協働するようになってはじめて、日本に持続的な景気回復がもたらされることになったのである。この日本の事例にとどまらず、中央銀行と財政当局との相互不信ならびに「独立した」セントラルバンカーが抱く恐れ-政府とあまりにも密着し過ぎているのではないかとマーケットや国民から見なされることへの恐れ-は、今まさにユーロ圏経済を大惨事の瀬戸際に追いこみつつあるのである。

- 2012-01-19 - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~