そうさのう

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日本破綻を防ぐ2つのプラン』で、経済学者の小林慶一郎氏がきわめて刺激的な提言をしている。それはかんたんにいうと、次のようなものだ。

  1. このままでは日本の財政は破綻してしまう。
  2. 財政破綻で円が暴落することを考えれば、現在の円高は市場の誤解(もしくは楽観)によるものだ。
  3. だとしたらそれを利用して、日本政府は大規模な外貨建て投資を行なえばいい。
  4. 日本が巨額の外貨建て資産を保有していれば、円が暴落しても、為替差益によって損失を補填することができる。
  5. 市場参加者の誰もが、財政破綻で日本が損をしない(かえって得をする)ことを知っていれば、財政は破綻しないだろう。

最後のところがわかりにくいかもしれないが、これは金融資産に対して100%のヘッジをかけている(保険に入っている)のと同じだ。

国債の暴落は、国家が利払いや償還の約束を反故にするのではないかという投資家の不安によって引き起こされる。しかし国債の暴落=通貨安でも為替差益という「保険」で国債が確実に償還されるのなら、投資家は不安に怯える必要はなく、結果として国債は暴落しない、というわけだ。

はたしてこんなウマい話があるのだろうか。これは真剣に検討してみる価値がある。

- 現代の錬金術は成立するか? 書評『日本破綻を防ぐ2つのプラン』 | 橘玲 公式サイト